これは私が、まだ、児童劇団で役者をやっていたときのことです。ステージ側に立って劇やお話を演じていると、子どもたちの笑い顔、驚いたり心配そうな顔、本気で応援しているときの顔、どれも最高の表情です。
でもある日、気がついたのです。私たちが見ている素敵な表情を、まわりの子どもたちや先生方は見ることができないのだと。これは、なんてもったいないことなのだと思いました。
劇やお話を見たり聞いたりすることは非日常な出来事です。子どもたちに、そのときの友だちや先生の顔を見て共感してほしいと思いました。でも。一体どうしたらいいのか…。
そうだ!参加型にしてみよう。それも自然に参加したくなって立ち上がったり、部屋のなかを動いたり、時には演じ手が客席に入っていくことをしてみたら、いいのではないか。
それから、私の劇あそびワークショップが始まりました。
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みんなでいっしょにお話あそび なんだろな なんだろな
年に数回、お話を替えて
取り組むことも可能です -
みんなでいっしょにお話あそび 歌ってぴょんびょん
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りすの部屋
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みんないっしょに
名探偵! -
お話と音楽 うさぎのひろば
小さな子どもたちは、大好きなおとなのお膝の上で話を聞いたり、歌ったり、動いたり、抱きしめてもらったりするのが大好きです。ぬくぬくと暖かい、安心するひとときです。
少し大きい子も、おとうさん、おかあさんがそばにいるので、初めての場所でも安心してのびのび遊びます。我が子のキラキラした瞳、ことばや、友だちとのやりとりなど、日ごろ知らなかった姿を見て驚かれるおとなの方がたくさんいます。
うさぎの森企画で体験した遊びや歌が、家のなかでも、楽しく続いていくことを願っています。
もっと笑顔で子どもたちと接しないと。もっと優しい声かけをしないと。もっと余裕を持たないと。もっと、ほめてあげないと。もっと、もっと、もっと…
ちょっと待って。まずはおとなが遊んでみませんか。子どもみたいな気持ちになって笑って、動いてみませんか。
楽しんで参加しているうちに、早く身近な子どもたちと遊びたくなったら大成功です。